PLASTIC BEARINGS

樹脂ベアリングについて

樹脂ベアリングの基礎知識

樹脂ベアリングとは、その名の通り構成部品に樹脂(プラスチック)を使用したベアリングのことです。

一般的な金属ベアリングが苦手とする「水」や「薬品」のかかる環境でも錆びることがなく、素材そのものが滑りやすいため潤滑油(グリス)も不要です。樹脂素材の特性を活かし、一般的な産業機械から半導体製造装置まで、金属製では対応できない特殊な環境で活躍しています。

さらに、射出成形技術を用いれば、複雑な形状も自由に設計可能。単なる金属の代替品を超え、機械の軽量化やコストダウンを実現する重要なソリューションとして、樹脂ベアリングが選ばれています。

樹脂ベアリングの一般呼称について

本サイトでは「樹脂ベアリング」と表記していますが、以下の名称も同義として扱われます。お客様の図面や仕様書に記載されている名称に合わせて読み替えてご参照ください。

  • 樹脂軸受
  • プラスチックベアリング
  • エンジニアリングプラスチックベアリング(エンプラベアリング)

樹脂ベアリングの主な特徴

オイルやグリースを一切使用しないため、給油の手間や油汚れをゼロに。 金属では対応できない水や薬品のかかる環境でも、錆びることなく性能を発揮します。

●樹脂ベアリングが持つ性質

オイル・グリース不要

耐水性・耐薬品性

軽量・静音

メンテナンスフリー

非磁性・絶縁性

複雑な形状でも成形可

樹脂ベアリングの主な製造方法

▼切削加工ベアリング
丸い棒状の樹脂素材を、機械で削り出して形を作るタイプ。表面が削られるため摩耗しやすい弱点があります。なお、試作や小ロットには向いていますが、製造工数がかかってしまう特性上、量産には向いていません。

▼射出成形ベアリング
溶かした樹脂を金型に流し込んで作る「射出成形」タイプ。表面に強化層(スキン層)ができるため耐久性が高く、複雑な形状も一度で作れるのが特徴です。

樹脂金型を使って成形するため、初めに金型を製作する必要があります。初回の金型製作コストはかかりますが、その後は大量製造が可能であるため量産に向いています。

切削加工ベアリング
射出成形ベアリング

樹脂ベアリングのパーツ構成

樹脂ベアリングには、用途や環境に合わせていくつかの構成パターンがあります。

すべての部品が樹脂(プラスチック)でできた「完全樹脂製」のものから、耐久性を高めるためにボール部分だけステンレスやガラスを使った「ハイブリッド製」、さらには外輪など一部のパーツだけを樹脂化したものまで存在します。 使用する環境(負荷、薬品、磁気の有無など)に合わせて、最適な素材の組み合わせを選ぶことで、適切な耐久性を持ちながら、コストダウンを図った樹脂ベアリングの製造が可能となります。

▼オール樹脂タイプ
外輪・内輪・保持器・ボールのすべてが樹脂で作られているもの。完全非磁性・軽量化を優先する場合に選ばれます。

▼ハイブリッドタイプ
外輪・内輪は樹脂ですが、強度を持たせるために「ボール」のみステンレスやガラス、セラミックなどを使用するもの。

▼部分使いタイプ
外輪のみを樹脂にして走行音を抑えたり、ハウジング(ケース)の一部に樹脂を採用するなど、用途に応じて使い分けられます。

樹脂ベアリングの主な用途

「軽量」「錆びない」「静音」といった特徴を持つ樹脂ベアリングは、事務用家具のような身近な製品から、半導体製造装置のような先端産業まで幅広く利用されています。特に金属ベアリングでは対応できない環境下で、その真価を発揮します。

●樹脂ベアリングがよく使われる製品等

事務機器(OA)

住宅・家具関連備品

半導体関連設備

医療機器

金融機器

食品加工機

セキュリティ機器

薬液設備関連

環境関連機器

樹脂ベアリングと金属ベアリングとの違い

樹脂ベアリングと金属ベアリングは、それぞれ得意とする領域が全く異なります。 金属製は「高荷重・高速回転」に耐える強度を持っていますが、水や薬品、給油ができない環境には不向きです。

一方で樹脂製は、荷重能力では金属に劣るものの、「錆びない・軽い・油が不要」という独自の特性を持っています。 使用環境や目的に合わせて最適な材質を選ぶことが、機械の長寿命化とコストダウンへの近道です。

耐環境性の違い(錆・腐食への耐性)

最大の違いは、水や薬品に対する耐性です。 一般的な金属ベアリング(鋼鉄製)は、湿気や水分で容易に錆びが発生し、固着の原因となります。ステンレス製であっても、塩水や強い酸・アルカリ環境下では腐食が進む場合があります。 対して樹脂ベアリングは、素材そのものが錆びることがありません。水分がかかる環境や、金属を溶かしてしまう薬液中でも性能を維持できるため、洗浄装置やメッキライン、食品加工機など、金属製では寿命が短くなる過酷な環境で選ばれています。

メンテナンス性の違い(潤滑・給油の有無)

金属ベアリングが回転するためには「潤滑油(グリス)」が不可欠です。定期的な給油作業が必要であり、油切れは即座に焼き付きや破損につながります。また、食品や半導体など、油汚れを嫌うクリーンな環境では油の飛散がリスクとなります。 一方、BNL製をはじめとする樹脂ベアリングは、素材自体に自己潤滑性(滑りやすい性質)を持つため、グリスを一切使用しない「ドライ環境」での使用が可能です。メンテナンスの手間をゼロにし、油汚れのリスクも完全に排除できます。

機械的特性の違い(強度・重量・非磁性)

物理的なスペックにも明確な違いがあります。

【強度・荷重】
重い物を支える強度や、高速回転時の耐熱性においては、金属ベアリングが圧倒的に優れています。

【重量・磁性】
樹脂ベアリングは金属に比べて重量が約1/4〜1/5と非常に軽く、回転の初動負荷(慣性)を下げることができます。また、電気を通さない「絶縁性」と、磁気を帯びない「非磁性」という金属にはない特性を持っています。そのため、軽量化が求められる自動車部品や、磁気ノイズを嫌う電子機器・医療機器(MRI等)には樹脂製が採用されます。

樹脂ベアリング製造に特化したBNLジャパンの強み

BNLジャパンは、樹脂ベアリングの製造に特化した専門企業です。50年にわたって、樹脂ベアリングを作り続けている実績と方な製造ノウハウを活かして、高品質な樹脂ベアリングをグローバルで提供しております。

即納・金型レスの「豊富な規格品」

金属製からのJIS互換やインチサイズなど300種以上の標準品をラインナップ。金型投資不要で1個から調達でき、設計変更なしで金属製品からのスムーズな置き換えを実現します。

部品統合による「トータルコスト削減」

軸やギアをベアリングと一体化し、部品点数と組立工数を削減。「部品単価」の安さだけでなく、製造・管理費を含めた「総保有コスト(TCO)」の劇的なダウンを提案します。

樹脂ベアリングは、
BNLジャパンへ。

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